まごのて堂 簡易小説 第2話

この物語は、あきる野市を舞台にした短編小説となっています。

 

痛みと向き合う先生 第2話 【期待に応えたい!】

 

先生『空気が美味しいなぁ』

やはりあきる野市の空気は都心と違って、汚れ知らずというか、透き通っているように感じる。

『わっしょい!わっしょい!わっしょい!』

今日は年に一回行われる秋川駅前のお祭りだ。

神輿を担いでいる方や出店の方、お囃子の方々で盛り上がり、そこにお祭りを見にきた方々でごったがいしている。

先生『今日は賑やかでいいなぁ』

ピンポーン!

治療院のチャイムの音だ。

秋川はお祭りムードではあるが、患者様の期待に応えるべく、私は鍼施術を行なっていく。

患者様『先生!肩が痛いよ!』

先生『そうでしたか、それはお辛かったですね。ちなみにどんな動きをすると痛みますか?』

患者様『こうやって腕を上げると、イテテテテ!』

この患者様は五十肩と診断を受けて、リハビリをしていましたが治らなかった方です。

まずは動きで痛い部位を特定、触診、エコーという流れで見ていきます。

先生『なるほど。。。大丈夫ですよ。しっかりと施術していけばきっと良くなっていきますよ。』

患者様『ほんとかよ先生!頼りにしてるぜぇ〜』

先生『では鍼を打ちますよ。』

患者様『おー!今日もくるなぁ〜!』

この方はあちこち飛び回っている営業マンですので、一回一回の施術で※響を出して施術を重ねていくうち、肩の痛みは取れ、今日も元気に仕事をしているそうです。

※響とは鍼で感じる重だるい反応

プルルルル。

携帯が鳴る。

ピッ

先生『はい!鍼灸院まごのて堂あきる野院です!』

患者様『先生、だいぶ良くなったよ!お陰でちゃんと寝れるし、クルマの運転も全然平気よ!ありがとう!』

先生『そうでしたか!それは良かった^ ^』

患者様の医療不信が強まっていくこのご時世、しっかりと治る根拠のある治療を広めていくべく、私は今日も鍼を打つ。。。

※この話は実際にあったことに似た話のフィクションです。

まごのて堂のことをわかりやすく話しているものになりますので、ご理解いただいた上で、参考にして頂ければ幸いです。


鍼灸院まごのて堂 あきる野院 院長 河村 陽平