まごのて堂あきる野院 簡易小説

この物語は、あきる野市を舞台にした短編小説となっています。

 

痛みと向き合う先生 第3話 【始まりの町】

 

自然に溢れたあきる野市。

ここは本当にいい町だ。

夏が終わり、緑に生い茂っていた葉っぱたちも茶色に染まり地へと落ちる秋がやってきた。

私は時に※往診に出て患者様を見ることが稀にある。

本日往診に行く町【武蔵五日市(むさしいつかいち)】は、秋川よりも森に近く、私にとってとても懐かしさを感じる町。

先生『やっぱりここはいいなぁ〜』

私たち鍼灸院まごのて堂は、初めて開業した場所は、実は武蔵五日市なのだ。

??『おーお久しぶりー』

先生『あ!こんにちはマスター!』

この方は当院がお世話になっていた鍼灸院の隣でお食事処を経営しているマスター。
開業当初より私たちがとてもお世話になり、作る料理は全て美味しいと有名な方だ。

マスター『たまにはこっちに来るんだ』

先生『はい!でも本当に久しぶりです。』

マスター『そっかそっか。まぁ頑張ってね』

先生『はい!マスター今日も頑張ってください!』

マスターは手を振り返す。

あまり多くを語ることはないマスターだが、どこか愛情を感じる。

ここに来るとなんだか帰ってきた感じがする。

先生『さぁ今日も頑張りますか!』

私はこの町で待っている患者さんのもとへ一歩踏み出していった。

※この話は実際にあったことを忠実に再現したフィクションです。
まごのて堂のことをわかりやすく話しているものになりますので、ご参考にして頂ければ幸いです。

鍼灸院まごのて堂 あきる野院 院長 河村 陽平